20220929

富山リベンジ!   その1 電気ビル再訪!

この夏、富山に行ってまいりました。
2018年に訪れたときに撮影できなかった送水口に出会うためです。

久しぶりの新幹線です。

富山駅に書の達人が…!


さて、街に出ましょう!

送水口の前に、消雪パイプのヘッド(?)コレクション。
雪国に来たぞ!という気持ちが高まります。

中央はロゴ?

レトロな雰囲気

スタイリッシュ

ヘッドの連なりが…地下が見える

片方にだけ穴があいています。向きも考えてあるのですね

と地面を見ているうちに、先ずは大好きな電気ビルデイングへ。

見えてきました!

堂々たる建設工業社製の壁埋設型送水口。
石造りの壁にCEC…
荘厳な雰囲気に圧倒されるばかりです。美しい。

まさか富山県にスターウォーズCECが存在するとは。
そしてこの緑青の醸し出す美と貫禄。
これが現役です。富山すごい。電気ビルすごい…!

…のですが、何とこれだけではないのです。
実は、電気ビルを知ったのはグーグルマップで富山の送水口を探していた時です。
ストリートビューからでも分かるオーラを放つ送水口があったのです。

この送水口に会いたい会いたいと願い、最初に訪れたのが2018年。
感激でした…

その時にストビューで見たのが以下の二つの送水口でした。

そうです…SUGAロゴなんです…!!!

丸みを帯びた飾り板。
存在感のある接続口、から飾り板に繋がる鎖のたおやかさ。

送水口から伸びる影さえも麗しい。
昭和11年竣工時には金色に輝き、来る人を迎えていたことでしょう…

文字部の凹凸が美しすぎます。
FIRE DEPT.の文字がコネクションよりも大きめなのもかっこいい。
それよりも先ずこの表記は今やほとんどありません。
こんな貴重なものを壁に付けていていいのかと心配になるくらいです。

そして、この鎖。
静岡県庁やかの鷹岡ビルのような8の字タイプ。
よくぞこれを残してくださったと感謝するばかりです。
これを見ることができて幸せです。

そっと付けられた螺子。シルエットに影響しないような配慮でしょうか。
蓋が少し開いていてどきどきします。
あ、開けたい…(しません)蓋のつまみも可愛いです。

富山の町を、ずっと見てきたのですね…その変化も、人々の表情も。


同型のSUGA様送水口はもう一つ。
ちょっと使いにくそうですが、石の色からして、
もしかして左側の壁は後からできたのでしょうか。

戦前の竣工…ホームページを見ると、戦前にこのような豪華な設備が整えたことに感嘆するばかりです。
いかにこの電気ビルの建設に情熱が注がれたのかが分かります。
内部の設備は見えませんが、それが垣間見られるのが送水口です。

建設時の熱量も、戦争の悲哀も、復興も…
全てこの送水口は見てきたのでしょう。
ひたすらに、静かに、全力で建物を守りながら…

一回目に行った時には、警備員さんに送水口を見に来たのです!とお伝えし、たくさん送水口を撮影させていただきました。中にも入って見学させていただきました。(中の撮影はしていません)
今回は先を急ぐので(急いでないですが)(堪能していますが)外観のみ…

急がねば、と思いつつ何度も往復して鑑賞してしまいます…
素敵すぎる。

目の前には市電が走っています。かっこいい。

こんな風景を毎日見て通勤出来たらいいのにな・・

などと感慨に浸ってしまいましたが、前回見逃してしまった送水口には
ま…ったく近付けていません。
いえ、でも電気ビル送水口たちとの再会を楽しむことができたのでよしとしましょう。
非常に暑い日でしたが、電気ビルの送水口達が青空に映えて本当に幸せな時間でした。
また来ます!!


…ということで、もっと見ていたいのですが、歩き始めましょう!

続く

20220105

青森県庁舎

 青森県

県庁舎 着工 1958年(竣工 1961年)

設計 谷口吉郎


父親の生まれ故郷、青森県。たくさんの思い出がある場所です。

青森市内は子供のころに何度も歩いた慣れ親しんだ場所ですが、さすがに県庁舎には行ったことがありませんでした。




久しぶりに訪れた青森。2018年の夏のことでした。
…ってあれ?


がーん!工事中…





庁舎の看板も見当たりません…案内板はありましたが。

…あっ!
何か見える!


近付けませんでしたが、これは確実に村上製作所製作所製品。
自立型の単口です。すごいすごい。
とはいえ、表示も何もないのが心配です。
改修はもう終わっているはず。今でも残っているのでしょうか。




庁舎らしい階段(仮設かも…)のそばに、もう一つ!

消火栓機工様製自立型がありました。
ねじ式を差込式に変換するアダプタが付いているじゃらじゃら送水口です。


壁面は、ヒバ材で綺麗にお化粧され、私が訪問した翌年には美しい姿を見せているようです。次に行ったときには送水口を間近で撮影してきます!



続いて青森市役所。

なんと、私が訪れた建物は既になく、令和2年より大きく新しい新庁舎ができたとのことです。
ですから、この写真を見て懐かしんで頂けたら幸いです。
なお、おめあての送水口は見つかりませんでした。







送水口は見つかりませんでしたが、地上式消火栓がありました。


庁舎送水口巡りの旅

【2022年 スタート】 現在工事中! (←懐かしい) 


レアな送水口を探して日本全国を旅しているうちに、各地の庁舎を巡るのが趣味になってしまいました。

都道府県庁を一通り巡ったあとは、市区町村の庁舎を巡っています。

せっかくいろいろ訪問したので、写真の整理のためにも、今後、少しずつアップしていければいいなと思ってこのコーナーを作りました。

ただ、行った後で庁舎が解体、あるいは統合したり、改修で送水口の姿が変わったりしているものもあると思います。分かる限りで記載はしていくつもりですが、ご了承ください。


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1 都道府県庁舎と送水口

 北海道

 東北地方 青森県(旧市庁舎も) 岩手県 秋田県 山形県 宮城県 福島県

 関東地方

 中部地方

 四国地方

 近畿地方

 中国地方

 九州地方

 沖縄


2 市区町村庁舎と送水口

 

 



八重洲口より出航せよ!

八重洲口に船があります。
そう、東京駅の八重洲口です。
そうです。鉄道の駅です。なんでそこで船の話題かというと


こんなものがあったわけです。





じゃーん


おおお、船首がこちらへ向かってくる!
海原は黒く、風を受けて波立っています。




正に東京駅という港から出向する艦ではありませんか。かっこいい。


で、なんでこれを紹介するかというと、もちろん送水口がついているからです。
マンホール蓋界で活躍する宮澤愛さんが教えてくれました。



…あれ?送水口、わかりにくいですか?


右舷です。


こんなふうに、接続口だけ出して




文字は切り文字です。目立たないけれど、何という豪華さ。




しかも防火栓表示。
バルブ周りの円形カットはスラスターのようです。


蓋や鎖、鎖留、バルブは立売堀製作所様の製品に見えますがどうでしょう。
もっと近づいて撮影したかったのですが、残念ながら海の上は立ち入り禁止でした。



それはともかく、
これが、なんと既に2015年にはあったのですね…
全く気付いていませんでした。くうう

さかのぼると、工事しているのはその前年





その前は、こんな感じでした。
種明かししてしまうと、この船、アート作品やオブジェではなく換気塔なのです。
先代はかなり換気塔感(?)高いですよ。





ううむ、いつの間にこうなっていたのか…。


実は、先代の換気塔にも送水口とSP用送水口はついていて、私も撮影していました。

2012年8月分がこちら




スプリンクラー設備送水口の下には
「八重洲駐車場専用」と書いてありますね。
送水口は村上製作所様製。きっちりした額縁ケース入り、文字は切り文字で豪華な逸品です。右側は塞がれています。もしかしたら防火栓があったのかもしれません。


そして、正に工事前夜。2014年…3月!!

この一月後にはここが壊されてしまうとは…。







そして、更にさかのぼると…

換気塔よりも北側に何か見えます。


二組ある設備、一つは連結送水管、一つは採水口のようですが、
採水口は防火栓表示。


再開発を行うにあたって、これらを一つにまとめた…?
なんてことがあるのでしょうか。
いずれにせよ、

以前の換気塔には SP用と連送(防火栓もあった可能性あり)
その付近に 連送と防火栓 があった

そして今は、八重洲船に
SP用、連送、防火栓 が設置されている。


ということです。
当代技術の粋が使われている場所にはもっと頻繁に訪問しないといけないということですね。反省反省。





それにしても、東京駅を背にして
出航せんとする送水口付きの船。なんと勇ましいことでしょう。
絵になる!




東京駅付近では、他にも新しくなっていた設備があったので、後日まとめて紹介しようと思います。






~ おまけ その1 ~

横から見ると、亀さん、もしくはマジロさんのようで、愛らしくもあります。
ヌヌヌー。



~ おまけ その2 ~

この換気塔ですが、菊川工業様というメーカーの作品です。
この換気塔についての記事はこちらです。凄い…