20130922

色彩の港と歩きにくい街 その2 送水口編


千葉駅周辺の宝。


一つ目。


え?消火栓?いやしかし屋外消火栓にこんなふうに表示する?
と、何やら胸騒ぎがして近寄ると・・

車の向こう、隣の建物との細い隙間に送水口が!!




岸本産業さま製造の露出Y型が役目を終えてひっそりとしていました。
前面も右側もホースが絶対に接続できない場所で。
消火栓と呼ばれたままで。





二つ目。
千葉駅ホーム横。
地下通路のスプリンクラー用のようです。


壁埋設型をまったく埋設していないという物件。
かなり大胆に露出しています。
蓋がないのが気がかりです。

ふう、という感じでもたれかかる。



配管を辿っていくと、入り口近くで潜っていきました。さらに辿るとスプリンクラー調整室へ。
こんな物件がいつもそばにあるなんて羨ましいです千葉市民。


三つめも空中プレート物件。(たった今命名)


寧ろ柵にプレートつけたらよかったのではないかとも思ってしまうのですが、柵はあとからつけたのかもしれませんね。それにしても丁寧な仕事です。

因みにここはモノレールの下付近。
懸垂式なのに左上のトラスの箱は?というところですが、家族によればこの下はJR。
「万が一」の場合のために設置したのでは、とのこと。
これ自体が落ちてきたら一層被害が甚大になるような気もしないではないですが。



空中プレートが自立式についているのは少ない方です。しかも二ついっぺんに、というものは初めて見たかもしれません。これは採水口ならではでしょう。
蛇足ですが、これを撮影中かなり蚊に刺されました。相変わらず蚊にだけ好かれます。





さて、三つ目です。

今回二つ目の消火栓表示ですが、さてどうしたものか。
上のものは明らかに間違いですが、これは意図的なのかそうでないのか。

左側のものは採水口です。
よく防火栓表示のものを見かけますが、これはかつての井戸など、古い防火水槽に接続していたものに多いと聞きました。
しかし消火栓とは。
消火栓は屋外のものと屋内のものがあり、屋外のものは地下式と地上式があります。基本的に上水道を使用、圧がかかっている状態であるので接続すればすぐに採水することができます。
一方採水口はその建物事態に設置されている防火水槽に接続しています。
消防用水をここから採取するという目的は確かに一緒ですが、採水口に繋がっているのはただの「箱入りの水」ですから採水のときにはポンプが必要になります。
もちろん管轄の消防隊の方々はそんなことご存知なのでしょうから表示が間違っていたってほとんど気にしないでしょうが見ているほうは気になって仕方がありません。
さらに気になるのはこの表示。
放水口?
放水口?
・・・・ここに放水口があるのならば送水口は要らないわけです。とりあえず。


間違いをあげつらうわけではありませんが、放水口表示はあまり人目につかないのでこうやって堂々と見えているとなんとなく嬉しいのが一つ。
そしてこんなに表示がぶれぶれでもビルの方々はあまり気にならないのかなあと心配になったのが一つ。

因みにこのビル、今でこそヨドバシカメラが入っていますが、かつては三越だったのでは・・・と思わせる定礎や入口の形状。それなのに・・というのがもう一つ。

というわけで隣にある現三越の送水口。


オールドタイププレートでこそありませんし、左側は新しくなっているのでしょうが、右側はスマートなデザインの壁埋設。銅の色合いも鮮やかで地味ですが個人的には逸品と思えます。
箱型プレートはそれだけで風格があります。
しかも表示板にXTCというロゴマーク。凝っています・・・。


この手のビルはほかの面にも送水口があるはず、と周囲を歩きます。
ありましたありました。
とはいえ、ちょっと暗くなってきたので残念な画になりました。


 こちらは接続口自体は昔のまま。迫力十分です。
外壁を新たに作ったようで、なんと二段構えの額縁になっています。豪華。



他にもいくつかよい物件があったのでセレクトしてご紹介。

千葉駅工事現場にあった駅用送水口。最近よく見かける支え枠?付き。





明らかに背が高すぎる送水口。立候補中、というか車の上で演説中。









花壇の一部としてメンテされている送水口。
これを撮っていたら待っていた家族にビルの方が「なにあれ、珍しいの?」と質問してきたとか。
「いえ!」と答えたそうですが、それでは私って何者・・・。









JR東日本千葉支社の建物の送水口。
見えているのはスプリンクラー用でしょう。色分けが美しいですが、門の中にあり、入れませんでした。なので外からこっそり撮影。









千葉市役所の送水口。こちらは石庭ふう。
昭和のテイストで素晴らしい建物で、期待していたのですが最近取り換えられたようです。
それにしても使いづらそうです。他人ごとながら縦双口の頭部回転式にすればよかったのにと思わずにはいられません。


因みに、左側の送水口の奥にあったのはこれ。

アース、ですね。函館で見た「接」一文字が書かれたハンドホール、このことじゃないかと家族がぶつぶつ言ってました。

勢いでもう一つ石。
先ほどのJR千葉支所そばにありました。国鉄時代のもの?とか。私はよくわかりません・・。





おまけの最後、フラップゲート。

お、大きいです!!
駅近くの葭川沿いを歩いていたら見つけた900㎜のフラップゲート。
アサヒさまのはよく見かけますがこれはすごい。入れます。私が。



500も並んでました。900を見たあとだとなんとなく可愛く感じられるから不思議です。

アサヒ様以外のフラップゲートもあり。
古すぎて必要以上にフラップしてます。下の方は腐蝕してぼろぼろです。
大丈夫でしょうか。

などとのぞきこんでいたら何やら家族が手招き。
フラップゲート蓋!初めてみました!!
この下には何があるのでしょうか。
詰まったところを掃除したりするのかな?



というわけで千葉編は終わります。

早く工事が終わってほしいとは思うものの、その過程で失われゆくものもたくさんありそうです。
今回も、取り換えたばかりと思われる送水口をいくつか見かけました。
いつまでも歩きにくいまちでいてほしいような気もしますが、それは部外者の傲慢でしかないですね・・・。

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