20150127

異形愛、横浜編

小ネタです。
(現実逃避とも言う)


以前、南千住にこのような露出Yがあるという記事を書きました。
もう本当にこれは大すきな物件なのです。





これほどのインパクトはないのですが、我がまち横浜にも少し不思議なY字物件があります。








これです。



こんな感じ↓に設置されています。
「ごめんなさい」と言っているようにも見えます。

この送水口、妙に高い位置にあるというのも不思議です。
物件としては、壁埋設なのに自立型のヘッドをつけてしまった・・・
ということのようですがどうでしょうか。


因みに一昨年なんとか救出できた過去ファイルにもこの送水口写ってました。
2000年撮影。

かつてはちゃんと蓋もあったのですね。
現在はペンキで綺麗に塗られていますが、個人的には金属感あふれる昔の姿の方が好きです。

横浜駅西口、ビブレの近くで「ごめんなさい」してます。

20150124

これもまた時代の生き証人 ~気象庁の自立型送水口に見るロゴと素材と文字表示~


気象庁です。
すぐに自立型が二つ見えます。

一見何の変哲もない送水口のようですが、醸し出す雰囲気に言葉にならない違和感を感じました。
実はこれ、この日一番の収穫となった素晴らしい物件だったのです。



ところがこの送水口、立地が・・・。
細部を撮影しようにも近づけません。ここに登るのはさすがにいけません。
建物に出入りしている人影もちらほら。何といっても警備員さんが何人もいます。



このようなときの為に高倍率のカメラを買っておいてよかったです。
ただし方向的に気象庁の窓のあたりを撮っているような感じになりよけい怪しい感じにはなりましたが。 



まずはこちら。
左端に写っている捻子や、頭部の扁平かげんからも村上製作所さまの製品であることは一目瞭然ですが、なんとびっくり首元にロゴマーク。

自立型に村上様ロゴマークがあるのも珍しいのですが、あるとしても地面に接続している足元プレートの配管部裏側です。


しかも普段よくみかけるものと凹凸が逆。さらに厚みがあるようです。
心臓がどきどきしてきます。 



少し斜めから撮って・・・
おおおおお、分厚い!
村上製作所さまの新しい部類の送水口にはロゴはなく、代わりにロゴよりも小さなボタン状の金具が付いています。他社よりは少し大きいです。それがちょうどこのサイズかな、とも思いました。



もう一つ異形さを感じたのがこの素材です。
いかにもステンレス、な銀色のホース固定ねじ部分はしかし、ステンレスではありません。
よく見ると地の銅の部分が露出し始めています。
そこと頭部の基礎部分の間にあるパーツは・・・見慣れない部品。
蓋は硫化燻?
そして頭部の基礎部分がやはり銅であるのに、下の立管部分はステンレスです。
この頃がステンレスへ移行する過渡期だったということでしょうか。
鎖は完全にステンレス。もう外注のものでしょう。


さて、胴体部を見れば、いつもぴったりとプレートが貼ってある立管部分には何かをはがしたような跡。
そして、彫刻による文字・・・。
こちらの経緯は考えてもわかりません。それにしても、広い板面に機械彫刻はとても大変とうかがいましたが、このような曲面にこれだけの文字を美しく彫刻するのもとても大変なのではないでしょうか。



この建物には、実はもう一か所送水口がありました。

こちらは近寄れそうです。やった!

こちらは胴体部分も銅製のようです・・・ってあれ?
 わああ、隣には円墳と間違うような(まさか)送水痕が!!
切ない・・・


さきほどのものとは違って、こちらはスタンダードな村上自立型のようです。



送水痕があることや素材のことを考えると、こちらの型の方が古いということなのでしょうか。
それにしてもこの緑青の被り方・・・・ここに小宇宙が展開されているようです。
引き込まれてしまいます。



観察の順番としては逆になってしまいましたが、
この前身銅の送水口がはじめに紹介したような時期を経て
現在のような全身ステンレスになっていくということなのでしょう。

胴体のプレートもなく(外したのかもしれません)
直接彫刻しているところや
鎖も恐らくはじめから村上製作所製ではないようなところも

それを表していると言えるのではないでしょうか。



出会えてよかったけれど、ちょっと寂しい気持ちも残った今回の物件でした。






気象庁の送水口の話はこれでおしまいですが、蓋界隈の方々は絶対撮っていると思われるものがいくつかあったので私も真似っこして撮影してまいりました。


①丸大食品かと思った蓋 通信系っていうのでしょうか。
※蓋界のパパさん(蓋散歩びとさん)よりこれは「地域冷暖房系だよ」と教えて頂きました。
ということは…真ん中の「丸の内熱供給株式会社」のねじねじマークは
Mとともにコイルを表しているのかな?なんて思ってみたり。

②シールでぺたんのNTT 

③電の周りに「気象庁」 変形JISというのかな、花火のようです。

④「氣」象庁、汚水桝 

➄これも旧字体。字が何とも言えず可愛い・・・ 


20150117

連結送水管展示場 ~駐車場の送水口~


 昨年末池袋近辺を送水口探索していた時のこと。
送水口がありそうなビルもなく、すっと通り過ぎようとしていた路地に何となく違和感を感じ・・・


入って見たらありました。
私の大好きな駐車場物件です。



アーケード用のような吊り下げ型が多いです。




これをずうっと辿っていくと・・・。


辿っていくと・・・・。




割と簡単に放水口が見つかります! 



ビルなどにあるものは白い塗装のものが殆どですが、駐車場にあるものは赤い箱ばかりのような気がしています・・・決まりがあるのかもしれません。
中央にはもちろん消防章。




こちらは洋光台駅近くの駐車場物件。




こちらには水抜もあります。
というか先ほどの送水口にはなくて大丈夫なのか。




まあこれほどの距離ならばホースを持って行けそうな気もしますが・・・
規定があるのでしょう。
そしてやっぱり赤いのです。 


 ちょっとだけ登ってみました。いや、えーとその、駐車場を探そうかなあと・・・・(電車で来たけど)

最後に一枚。よくヘッドが塗られなかったなあと。
ザ・岸本産業さまという露出Y。どこから見ても美しいです。


というわけで駐車場も鑑賞の場としておすすめです!


20150110

メーカーロゴ新 その5 一般企業ロゴ編

メーカーロゴ新
第五弾です。 今回は送水口メーカー様以外の企業マークが付いている場合です。

送水口以外のロゴマークがつくのは、基本的に次の3つです。
①当該建物の所有者
②施工者
③鉄道関係の設備

※③については、数が多いので、いずれまとめておきたいと思っています。
今回はそれ以外のものをご紹介いたします。

企業名の後ろに付いている①②という番号は上記の区別によります。

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非送水口-1 【日立製作所】①
浜松町モノレール駅にて撮影




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非送水口-2 【朝日工業社】今回は①、しかし②の場合もあり
浜松町朝日工業本社にて撮影





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非送水口-3 【大丸百貨店】①
大阪大丸百貨店心斎橋店にて撮影




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非送水口-4 【西武百貨店】①
西武百貨店池袋店にて撮影



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非送水口-5 【日本信号】②
新橋にて撮影

※現在は日本信号防災という社名だそうです。




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非送水口-6 【三井建設】②
2003年からは三井住友建設という社名になったそうです。
有楽町マスヤビルにて撮影

※当初三機工業さまの追加分という形で紹介していましたが、こちらの会社であると判明したのでお引越ししてきました。














20150104

名古屋官庁街とその周辺でオールドプレートを巡る

今から15年ほど前に撮影していたオールドプレートに出会えた今回。
滑り出し好調です。
それがこちら!!
メーカーは今でもわかりませんが・・・もう何時間でも見つめていたい。かっこいい送水口です。


下の平面図と材質は違うようですが、石の削り具合からすると同じ時期に取り付けた・・わけはないですよね。昔はこのようなものは必要なかったはず。となるとこれはかなり熟練の技かと。




この送水口の写真を何枚も何枚も撮っているとき、コンサートに向かう途中のエグザイルの若人グループの方々が通り過ぎたということですが(ジョージくん(家族)談)、私が気付くはずもありません。「ああ、少年たちもこの送水口見ればいいのに・・・」「それよりも引率の先生ご苦労様・・」ぐらいにしか思っておりませんでした。
いえまあそれだけなのですが・・


それにしても名古屋はアクリルが派手派手です。
こちらは黄色と赤。

私大好き透明青アクリル。


透明黄緑と半透明黄緑。

途中もいろいろ撮ったのですが今回はざっくり割愛。
官庁街へと向かいます。


愛知県庁舎や名古屋市庁舎を囲む一帯は道も広く、とても落ち着いた雰囲気です。
一つ一つの建物も重厚感があります。そして官庁街と言えば建物は勿論、送水口もブランド品というところが多いのです。
しかも名古屋!

というわけでここから逸品が続きます。
息を整えてからどうぞ。(私が)



先ずは旧JTビル。
壁と地面の間のR・・・そういえば目黒区役所にもありました。
現在は中日新聞の別館となっていました。


納得の村上製作所。
何と黄色アクリルです。
差込式になってしまうとメーカー様を特定するのが難しいのですが、ロゴマークだけでなく、文字もプレートも正に、の純正品。くうう、と唸ってしまう美麗さです。





続いて愛知県庁西庁舎・・・の壁面を飾るのは!!!

至宝オールドプレート!

やった・・・・っ!  (ノД`)・゜・。
もういろいろ貼らないでほしい!・・・いえそんなことないです。大事です。

近付いて観察。溜息・・。

中央には須賀さまのマーク。

離れ難い・・・。


振り切るように脱出。
ジョージくんがずっと行きたがっていた名古屋市庁舎へ。
おお・・・我が神奈川県庁を彷彿とさせる重厚感です。帝冠様式、だそうな。

 で、送水口は・・・というと

あれ?

あれ?


えーと、


 ちゃんと看板付きでした。
気を取り直して県庁本館へ!!

おおお・・・何という迫力。

あれ?

えっと・・・。



こちらもちゃんと看板付きでした!(ちょっと遠かったですが・・)



官庁街からちょっと出たところでも、オールドプレートを幾つか見つけました。


細い壁にぴったりプレート。文字は後からつけたようです。





こちらは愛知県産業貿易館。残念ながら閉館のお知らせが貼ってありました。
もしかしたら解体されてしまうのかもしれません。
こちらはかなり豪華でした。

これらが全部オールドプレート。山盛りです。

右端のスプリンクラー用。

中央の送水口と採水口。


もう一つ送水口。 

さすが、建物もなかなかのクールさです。

 何と反対側にも。

この英語表記部分、彫刻の通りにシールを貼ってあるようで、それが取れかかっているのが惜しいところでした。
そうなると一体これはいつ、誰がこうしたのか。謎が残ります。


最後にこちら。
ツイッターで頂いた情報をもとに探索。

なんとCECの片仮名単口。


この送水口を撮影し、名古屋を後にしました。

今回ご紹介できなかったものはおいおい・・・・・

最後になりますが、関係記事をリンクしておきます。
お時間のあるときにどうぞ。

2000年ごろに撮影した名古屋の送水口写真の記事

2013年冬に名古屋に行き、つい三重にも行き、さらに静岡にも行ったときの記事