20171126

蒼い衝撃の感動も冷めぬまま向かったのはかつての「赤アクリルの街」金沢  その3:送水口以外倶楽部:金沢駅の正面玄関「鼓門」の中にあったものは

金沢駅の正面玄関と言えば「鼓門」です。




私が金沢に来たのは平成2年、そして平成13年(くらい)ですからその時にはまだなかったのですね。
夜も、そして翌朝雨の中も、観光客の皆様は必ず立ち寄って写真を撮っていました。
というわけで私もまねっこして撮影。







・・・ん?あれ? 

あれれれ?? 

おおおお

このヘッドは!!!! 

真下に行ってみれば、スプリンクラー(ドレンチャー?)ヘッドがくるりと取り巻いているではありませんか。 
ということはつまり



はいはいはいはい
中には勿論。
送水管が通っています。


この美しい木造の建築物、実は見た瞬間に
「何かあったらどうするんだろう」と思ったのです。
このような設備があるのですね。


さてそうなると水源はどこかとか、送水口はあるのかな、と探すわけです。


ううむ、屋根の上に水をためていそうです。が、わざわざそんな加重をかけるだろうか。

ちょっと離れても見えません。近くのビルにも上から見えるところはなさそうです。(かなり早朝でした)

さらに、周りに送水口らしきものも見当たりません。駅、というか新幹線ホームへの送水口ならばあったのですが・・・。

ね。 

悔しかったのですが、ここはグーグルマップの3D映像で。なるほど、水槽は無いようです。送水管は、降った雨を一旦下ろすためのものかもしれません。管が複数あるのは、別に消火用水槽があり、スプリンクラーやドレンチャーへと送水するためのもの…?

ちょっと検索したところでは、確かに屋根に降った雨は送水管を通って貯水されるようです。ただ、その使い道は消防なのか、融雪用なのか書いてはありませんでした。


と書いていたらふと或るツイートがヒットしました。
こちらです。金沢まちゲーション様。
開放式でしたか…それはそうですよね。こんな屋根の高い空間です。劇場のようなものです。そして水源はやはり地下でしょう。ただし雨水を溜めたものをそのまま使うということはないでしょうからそのあたりの様子も知りたいものです。

しということで、鼓門の仕組みについてはまだまだ謎が残りました。
今度また行ったときに(ふふふ)その辺りも調べて参ります。



蒼い衝撃の感動も冷めぬまま向かったのはかつての「赤アクリルの街」金沢  その2:都ホテルのオールドプレートたち

金沢駅の正面に都ホテルという建物があります。
もう営業はしていません。今年(2017年)3月で営業を終了したそうです。

老舗ホテル巡りをしているので、いつかいつかと思いつつ逃してしまい、後悔するばかりなのですが、なんとそこに単口があったという情報を頂きました。えええ、単口!!?

情報を下さったのは、軍団ひとりさんという社会人プロレスラーの方です。
(12月10日に蕨でイベントがあるようですよ~)

というわけでさっそく朝一番で行ってみました。

解体のために囲われてしまっていますが、外観はそのまま。
金沢駅の正面に鎮座する威厳あるこの建物は本当に解体されてしまうのか。


情報を頂いたのは夏でした。
もう見ることはできないかなあとうろうろしていたら…


あっ 

あああああああっ


見えました~~~~~~~~
うわーん、よかった!!!
実は、囲いができても、万一のときのために送水口は使えるようにしているのでは、と密かに思っていたのです。ただ、今回の場合単口だったので半ば諦めていたのです。

すごい、ちゃんと綺麗に外観の一部になっていたのですね…感慨深いです。 

こちらから見て左側の単口

こちらから見て右側の単口


文字部分をアップで。


このタイプ(飾り板が正方形のオールド単口)(文字は貼り付け/機械彫刻)の送水口、およびこれまで不明としていたいくつかの細い機械彫刻文字オールド送水口については、今度まとめようと思っています。

さて。

先ほどの「台場」とは

ホテル併設のお料理屋さんの名前でした。
金沢で台場とはいかに、というとこちらのサイト「金沢歴活」さまに記事がありました。(リンク先をご参照ください)

ホテル側面は廃墟のようになってしまっていますが、

更に歩いていくと、あれれ


まあるい頭の採水口がお出迎え。あらら、こっちにも入口があったのですね。

消防水利があることを示す看板は錆びだらけに。・・・などと言っている場合ではありません。向こう側に何か見えます。

これは!!!

こっちにもいたのか!アルファベット送水口です。

となりにはホーチキさまマークのスプリンクラー用送水口が。

工事は既に始まっていたので、工事現場にいた方に声をかけて入らせていただきました。
とは言えあまりガシガシ撮るのも申し訳なく、今回は少しだけ挨拶をして退却致しました。

角用タイルもきちんとしている丁寧なつくり。
家族が大好きなスクラッチタイルです。
時間の経過にともなう建物の風格の深化を助けているような気がします。


ぐるっと建物の周りをまわっておきましょう。
輝きが少しだけ鈍くなったホテルの看板。

あれれ、ここにも送水口がありますね。

寄って見ましょう。ここまで送水口のためにまわりをがっつり作り込んだスペースというのも珍しいです。さすがに周りはスクラッチタイルではありませんが。



三枚の刃のような弁。丸岡製作所様、あるいは横井製作所様でしょうか。(ぽんたさんに聞かねば!)


ところでこの位置図には件のオールドたちは書いてありません。点検はされているようなのに???
と、ここでもう一カ所「送水口」と書いてありますね。上の図の右下です。
その送水口はこちら。






そうです。勿論ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、位置図や写真でお気付きの通り、増築が行われていたのです。
この黄色で囲んだ部分は増築したところ、赤で囲んだ部分は単口があったところです。
旧建物部分をかかないか、かいても送水口も書いておいて頂けると誤解がなかったのにと思うところです。



解体は九月ごろと言われていたようですが、もう少しの期間は外からこれらの送水口が見られるようです。金沢にいらっしゃることがありましたら、是非ご覧になってください。



20171120

蒼い衝撃の感動も冷めぬまま、向かったのはかつての「赤アクリルの街」金沢 その1「駅ホームの衝撃」

という題名です。長いです。

かつての、というのは、昔ホームページで「金沢は赤アクリルの街だった」という記事を書いたからです。懐かしいです。恥ずかしいです。
金沢へ行くのは三回目。初回は学生のとき、二回目は、ええと2001年かな?職員旅行で行ったのです。団体行動。しかも雪の中。


さて。
今回の収穫をちょっとずつ記録していきます。


えーと、いきなり送水口ではないのですが。

金沢駅のホームにこんなものがあったのですよ。
驚くなという方が無理です。
それにしてもどうして前回気付かなかったのかと思ったら前回は空の旅だったのでした。


上から、接続口の部分。 

上から。ハンドル。開閉弁がついているものはよく見ますがハンドルまで付いているとは。危なくないのかな。みんな回したくなるでしょうに。


キャップは堅いゴム製でした。かぽん、という感じでなんとなく可愛らしいです。 

ありそうでないキャップです。特注でしょうか。 



かなり驚きはしましたが、ふつうホームには消防隊専用放水口のついた屋内消火栓が設置してあるので…ただそれが自立型だっただけ、ということです。
しかし見慣れないことに変わりはなく。一瞬で目が覚めました。




消火器の箱も。


と、こんな感じでやっていたら何回連載しても終わらなそうですが、頑張ります!つづく。