20121130

大阪赤トラス

かぜひきました。
数日ぶりにおうちパソコンの前にいます。

お仕事は今日一日なんとかこなせば土日おやすみ。がんばろう。

東京タワーの写真をのせたら大阪の観覧車もいいというコメントを頂きました。
それなら撮ってる!というわけで前回の東京赤トラスに引き続き、大阪赤トラスです。


 腐蝕しているわけでも送水口でもありませんが、かっこよかったので撮りました。
せっかく観覧車に乗ったのに風景全然見ないで真っ赤な鉄骨ばかり撮りました。

もう一周行きたかった。

大阪の都会のどまんなかに突き刺さる車輪、のようなこの観覧車がある風景がわたしはとても好きになりました。


おまけに大阪の赤い送水口。

アーケード型です。といっても赤いのは配管、そして駐車禁止のコーン。

その2。といっても赤いのは背景。「空中送水口」と勝手にジャンル名をつけているタイプ。
これは新しいものならでは。




「といっても」系ばかりなので最後はちょっとわたくし的お宝をひとつ。
アーケード型で配管もキャップも赤。
しかも上下でデザインが異なり、下部にもうひとつ保護キャップ。
壁のペンキの剥げた感じ、隣の柱になぜか連結されている拘束具合もすきな一品です。



大阪はお仕事の関係でここ数年お世話になっています。
そのたびに写真が増えていくのですが、どこも絵になる。
我がヨコハマとは趣は違いますが、とても大好きなまちです。

20121126

東京タワーがすき

東京タワーが好きです。
スカイツリーに実権を譲っても
小さいときに蝋人形館でトラウマになっていても
団地みたいな水族館の最後で田中角栄気分にひたれる
東京タワーが好きです。


下から見上げた東京タワーが好きです。
夜にライトアップしたタワーの美しさといったらただものではありません。
腐蝕金属がいい なんて言っていますがタワーに関してはぴかぴかの姿がいいです。
まあこれが腐蝕したらそうとうかっこよかろう とは不謹慎なので言いませんが


さて。
送水口もいい。
昭和30年代もののプレートの腐蝕っぷりと字体の潔さ。
赤キャップ。
誇り高き「防火栓」標示。
弁の色が少し濃いのもかっこいい。
さすが東京の名所中の名所。
送水口をきっちり当時のまま温存しているところは江戸っ子の心意気です。



時間によって照明が違うようで、近くでご飯を食べて戻ってきたらこんな色に。
なんだか消防っぽいと思うのは気のせいでしょうか。
一緒にいたトラスマニアのひとも嬉しそうです。


さて、昭和30年代はまだ一極集中ではないので(このハナシはいずれまたとりあげるつもりですが)、違う側面にもう一組送水口がありました。
・・・・・・と思ったらこちらは送水口が新しいものにかわっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前言撤回。江戸っ子なのに・・・。
新しいもの好きだから仕方ないとでも言うのでしょうか。
日比谷公園といい、東京駅といい・・・自分のもちものではないので涙をのむばかりです。

哀しくなったので今度の休日はスカイツリーの送水口を見に行きます・・・。

20121125

すすむ一極集中

一極集中、というのは何も人口だけではありません。
送水口も、というか消防設備もまたしかり、です。

こんなふうに一つのプレートにたくさんの接続口が並んでいるのをご覧になったことがあるのではないでしょうか。


これはそこまで数が多くはないのですが、真鍮製。

某老舗ホテルのものです。
泊まったので記念に撮りました。


次は東京駅付近。排気口に沿って丸く並んでいます。


下の写真は銀座。暗くなってから撮ったのであまりはっきりしませんが、赤キャップです。



いずれも壮観です。
一度にたくさん見ることができるのでお得感満載です。
もっと多いのもあります。消火区域の標示と合わせて色分けしているのもあり、お子様でも楽しめるようになっています。
(言い過ぎました)


これはしかし、最近のことで、古い物件はこのようになってはいないのでした。
大きなオフィスビル、大手百貨店などで古いものは、今でも建物の正面部分のみでなく、各側面に分散して設置されていることが多いのです。これは、一ヶ所に集めるには配管が面倒だったり、建て増ししたり、ということもあるのかもしれません。

けれども現在技術面もクリアされたようで、防災上できるだけわかりやすくするために上のように一ヶ所に集められているものが多くなりました。新しくできた大きなビルで送水口や採水口が分散されておくように設計するものはもはやないのではないでしょうか。

ですから、これは当然の流れですし、防災上確実な方がよいに決まっています。

しかし、その建物のまわりをぐるぐると周りながら
「あっ、またあった!」
「おっ、さっきとちょっとデザインが違う!」
などと言いながら(こころの中で)探索するのも楽しいものなのです。

こういう喜びを与えてくれるビルについてはまた別ページでとりあげようと思います。





20121124

東京駅遺産考 2

東京駅の送水口のお話その2。
これは別系統なのできっとしばらくは残るのだろうと思います。


夜に撮ったので画面がわかりにくいですが、埋込式の美しい送水口です。

おそらく1972年総武地下ホームができたときにつくられたものでしょう。
概して昭和40年代ものは無骨な中に何らかのこだわりあるデザインが施され、金属も程よく廃れています。
送水口ファンの多くはこの40年代物件をお気に入りBEST3に必ず一つは入れているはずです。
それにしてもこの石積み。プレートとおおよそ同じ高さです。横幅はなんと完璧にプレートと一緒。
もちろん意図的でしょうが、すばらしい。他のどの石を見ても、送水口・・・・と思いをはせることが(おおよそ)できる優れた壁面です。
一体どんなすごい石屋さんが関わっているのでしょうか。
この壁面をつくった石屋さんと送水口を決めた業者さんに新東京駅ビルの送水口をつくってほしかった。

東京駅遺産考

改築工事中の東京駅そばの送水口。
プレート部が凹であり枠下部分に使用区域が書かれてある例。
ここから水を送れば駐車場天井より水が撒布されるというわけ。

壁埋込式ながら、プレートではなく金属ボックスごと埋め込んであるのが大胆というか、いや安全のために慎重にしたのか、いずれにせよあまり見られない設置方法です。
底面部には「八重洲駅駐車場専用」というレリーフ(!)が。
さすが東京駅。贅沢な感じです。

しかしもったいないのがこの右側の表示板。
おそらくは渋めの明朝体で「散水設備用送水口」などと書かれていたのだと思われます。
なんでプラスチック表示板を上からがっつり貼ってしまうような情緒のないことをするのか。
こういうことを許すから、新しくなった東京駅舎での悲劇が引き起こされるわけです。全くもって腹立たしいことです。

・・・・・・・・・・・・それが、こちら。↓



夜だったのと、あまりにも愕然としたのでぶれてますが、
これは間違いなく「新東京駅舎」用送水口です。
500億かけて、
話題になって、
そしてこのフツーの送水口。しかも周囲は打ちっ放しコンクリ。
まあ周囲についてはいずれ手が入るのかもしれませんが、いやもうがっくりです。
もう少し駅舎に合わせて風情あるデザインにできなかったのでしょうか。
東京中央郵便局も送水口は何の変哲もないタイプになってました。
定礎は皇紀表記なくせに・・・・・・・・・・。・

送水口は消防のためにあります。わかりやすく使いやすい物が一番です。
人々の安全を守らねばいけません。その通りです、もちろん理解しています。
しかし、建物の前面に設置するものならばもう少しなんとかしてやってもよいのではと思うのは我が儘なことでしょうか。
いや、そうです我が儘です。

古き良き送水口を求めてさらに放浪(散歩)するのみです・・・。

20121123

ご近所さんといっしょ 2 屋内消火栓と屋外消火栓

消火栓には「屋内」「屋外」の2種類があります。

【屋内消火栓と屋外消火栓の違い】

1 使用者
 ざっくり言うと、屋内消火栓は初期消火用であり、その建物の使用者や近くにいた一般の方が使うため。
 そして、屋外消火栓は基本的に消防隊の方が使うためのものです。



※1 ただし、状況によっては屋内消火栓を消防隊の方が使用することもあると聞きました。
「状況によっては」というのは微妙な言い方ですが、もしかしたら放水口が何らかの理由(ホース内のゴムが劣化していたり、放水口に水が上がってこなかったり)で使えなかったり・・・などということでしょう。

※2 また、阪神大震災以来、地域での消防力を高めようと、地域住民に屋外消火栓の取扱いについて啓蒙している自治体もあります。





2 設置者と水源
 屋内消火栓は、その建物の設置者が設置するものです。水源は基本的に防火水槽です。
 ですから、消防隊の方々が到着する前に使用することができます。
 送水口に共用として接続してある場合もあるようですが、それでも防火水槽への連結がなくてはなりません。

 





























↑羽田空港(国際線)に設置されている屋内消火栓

屋内消火栓には1号と2号があります。
・・・・・と言っても別に戦隊物ではありません。

2人以上で協力して操作しなければいけないのが1号。
筒先担当とバルブ開閉担当に分かれます。
筒先担当が構えを完了したら、開閉担当がバルブを開けます。二人で声をかけあって消火します。筒先はしっかり構えていないと水圧で振り回されてしまうので、火事ということと合わせてとてつもなく緊張感があります。

2号は1号より消火機能は落ちますが、一人で消火できるようになっています。
が、現在は1号と同じ性能のまま一人で消火できる2号消火栓ができているとか。
さすが日本。


↑2号消火栓であることを示すマーク。






 一方、屋外消火栓は公的なものです。
 まちづくりの一環として計画的に設置されます。
 道路上でよく見られますが、地下に設置されていることが多く、鉄蓋で塞がれています。黄色く塗装されたり、周囲を黄色い栓で囲われたりしているので目立ちます。



 この下にどのようなものが入っているかというと、こちらのサイトさまなどをご覧下さい。

角田鉄工株式会社さま
http://www.stk-valve.co.jp/product/shoka.html

協和工業株式会社さま
http://www.kyowakk.com/firehyd.html

水源としては、消火栓によって上水道に繋がっているもの、防火水槽に繋がっているものがあります。

消防展に行くと、このように地下消火栓を操作するところを見せてもらえたりします。
http://sousuiko.blogspot.jp/2013/10/blog-post.html









 雪が多い、地下に設置することが難しいなどといった地域特有の理由がある場合、このように地上式の消火栓を見ることができます。近くには必ずホース格納箱があるはずです。









消火栓と言えば北川鉄工所さま、という雰囲気がありますが(個人的に)、

 最近は上の写真のようにスマートな消火栓も造られるようになっています。
因みにこのステンレス消火栓の製造元は前澤工業さまです。
前澤(まえざわ)工業さまといえば、製品にはなぜか「マエサワ」と書いてあることで有名で(私の中で)、長らく謎であったのですが先日下水道展にて社員の方に突撃インタビューしたところ、

「別に誤植じゃない」
「製品に濁点がつくのは何となく商売上縁起が悪い」
らしいから、
ということが判明いたしました。

因みにそのとき「これからはもうレトロなタイプの消火栓は製造しないのですか!!?」
と聞いてみました。
需要がある限り、製造を続けるそうです。
自治体のみなさん、宜しくお願い致します・・・。


【採水口と屋外消火栓】
万が一火災が起こった場合、消防隊の方々は採水口からも、屋外消火栓からも、もちろん近くの川や池、プールといった消防水利からも水を得ることができます。

ではなぜそんなにいくつも必要なのか。

もちろん火災のときに
「水が足りない」ということはあってはならないことです。
ですから、できるだけ多くの選択肢をつくっておく、ということだそうです。


そうなるとここで疑問が出てきます。
「消防隊の方々は、まずどれから水を得るのか」ということです。

さて、みなさんはどう思いますか?


上記のように屋外消火栓は自治体による設置。
採水口は屋内消火栓と同じく建物の設置者による設置です。
そして、採水口は基本的に防火水槽に繋がっているということです。

火災のときにはできるだけ
速やかに、そして大量の水を供給することが大切です。

ですから、わざわざ圧をかけて水をひきあげ、しかも限界がある採水口ではなく、
先ずは屋外消火栓から水をとる、のだそうです。
(圧がかかっている採水口もありますが、そうでない採水口の方が多いはずです)


屋外消火栓が上水道と繋がっているということは、
水に限界はなく、既に圧力もかかっているということです。
また、消火作業が終わってから使った水を補充する必要もありません。

これはとあるY市の消防局の方に聞いたものなので自治体によって違う、かもしれませんが、非常に納得のいくこたえだなあと思った次第です。





最後になりますが、このところ屋内消火栓のおしゃれ化がすすんでいます。
外壁に合わせて
青やら
ピンクやら
茶色やら
模様付きやら・・・・・
私としては白い金属扉に金文字(立体)が好きなのですが、これもまた減っていくのでしょうか・・・・。

ご近所さんといっしょ 1 採水口。

採水口。
私にとってそれはちょっと気恥ずかしい、粋で、気障で、しかし根は優しくやるときはやる、憧れの存在のような。
と、万が一他人が言っていたらわたしは退きますが、言っているのは自分なのでべつに退きません。

採水口。
防火用水槽などから水を取り入れるための設備です。
保護キャップについては、差込式、ねじ式ともに許可されていますが、差込式のものはあまり見ないような気がします。
ねじ式には爪がついています。採水口の爪は送水口と比べて大きいので遠くからでもそうとわかります。写真は横須賀NAVY付近。


採水口。
かつて神戸で出会った「アポロ」。人生における衝撃ベスト10には絶対入ります。
写真をたくさん撮ったのですが、諸事情あって保存・復活できなかったものの中に入ってしまったためにここではご紹介できません・・・・。
復活できたものについては別にまとめて公開できれば、と思っています。
ただ名前を紹介しただけではこの素晴らしさがお伝えできませんので、せめてリンクをば・・・。



採水口。
戦前は「防火栓」とも呼ばれていた様子。
つまり、いにしえの防火栓は名称が消え、採水口になった、
と考えているのですがどうでしょう。
むかし消防隊の方に聞いたら「防火栓?何ですかそれ?間違いじゃないですか?」
というお返事。若い方だったのですが、やはり過去のものということか。
ということで古い写真倉庫から。10年以上前の新宿駅東口のものです。
赤キャップ、バルブ付き、手書き風標示。送水口縦並び。
久しくここには行っていませんが、今はもう無いはず。
わたしの中ではお宝写真に入れたい一品です。

(注:その後再訪したら今でもちゃんとありました。周りはいろいろ変わっていましたが・・・。よかったです!!)


採水口。
見かけるとどきどきして、なんとなく浮気している気分になる。
これも自分で言ってるので退きません。


20121119

保護キャップ

送水口には保護キャップがついています。

「ホース接続口には、容易に脱着でき、かつ、経年変化をし難い保護キャップが設けられていること」(消防庁告示)
と定められています。

ポンプで送水するための接続口に、悪い輩がごみであるとか石であるとかを入れないように蓋をする必要があります。
そして、いざ送水するときにはキャップを外す、あるいは破るのです。


「外す」のはこういう蓋↑。横浜。
こちら側にたれている鎖と植え込みの手前いっぱいに埋められている様相があいまって、いざという場合ではないのにキャップを外し(てあげ)たくなってしまった、ということでここに載せてみました。ちなみにこれは差込式。

もうひとつねじ式(・・・)というものもあります。
爪がついているのがこのタイプ。
かなりいい感じのこの送水口は四谷付近のものです。



では「破る」とはどういうことか。

キャップはたいていの場合金属製ですが、一時流行になったのがこの「アクリル蓋」です。


有事にはこのアクリルを破ってホースを連結するのです。
そのために十字に溝が切ってあり、破りやすくなっています。

破りやすい、という上に美しいが故、いたずらされることも多いのかときどき色が変わっている送水口も見られます。
福岡空港ははじめ見たとき青だったのですが、気付くと黄緑色になっていました。

おそらく一番初めに発売されたのは不透明赤アクリルだと思われます。
その次は透明な赤。
続いて青や黄緑、黄色、オレンジなども現れたようです。いまのところその他の色はみたことがありません。
今も発売はしていますが、全体的な傾向として金属製の蓋が多いようです。
送水区域をわかりやすくするために金属の蓋に色を塗っているものもありますが美しいとはいいかねます。

個人的にはやはり不透明赤アクリルの毅然とした感じが好きです。ただ、今までにない色のアクリルを見てみたくないといったら嘘になる。希望としては無色透明、グレーなんてあったら素敵です。もしも硝子蓋があったらデザイン的にたまらないと思うのですが、危険すぎるので無理ですね。そこは大人なので無理は言わないのです。

そのほか現在はあまりみかけなくなりましたが、ゴムというかプラスチック製のキャップもあります。
あまりない、のですが補修されてキャップ部分だけ新しくなっているものもあったりするのでこのまま着実に残っていって欲しいと願っています。
↓これはお気に入りの一品。銀座。


送水口基本情報3-3

【送水口の種類】
とてもおおまかには
Ⅰ壁埋設(埋込)型
Ⅱスタンド(自立)型
Ⅲアーケード型
に分けられます。

Ⅲアーケード型
上から吊ってある、
あるいは柱と同化している形状になっています。
典型的なものとしては、こんな感じです。
↓青森駅前。

縦双口が殆どだと思っていたのですが、この青森駅そばの商店街には水平双口もありました。
アーケード型のよいところは配管をずっと辿っていける楽しみがあるということです。
商店街の屋根を這って配管が伸びていく様子はとても美しいのです。


見つけるポイントは、アーケードが直行する道路と交わっている十字路です。
もちろんそこは外部と繋がっているわけで、消防車が近付けるからです。

では、放水口はどこにあるのでしょうか。
それぞれのお店の中?
送水口から離れた場所にある柱付近?









実は、ここです。






そうです。
アーケードの上です。
ホースをつなぎ、バルブを開けて放水するのです。

結局アーケードがあることによって消火が困難となるのはアーケード上部の建物です。
ここに消防隊の方がのぼって放水します。

アーケードには屋根に上るための梯子と消火足場を設置します。
アーケードに沿った縦断足場を繋ぐように横断足場を設置、横断足場から50~100cmの高さになるように放水口を設置するというケースが多いようです。


実はこの写真はかなり屋根が破損している商店街で撮ったものでして、普段は簡単には見ることができません。
放水口の形はアーケードによって違うようなので、これからも注意して見ていきたいと思っているところです。







スタンド型で縦双口が増えてきたのと同様、スリム化を狙ったためかマンションにこれと似た吊り下げ式の送水口が設置されているのを見かけるようになりました。
ただ、こちらの方はあとから設置したために壁や地面を掘ることができなかった、という理由もあるかもしれません。また、放水口の場所は一般のスタンド型、壁埋設型と同様です。

送水口基本情報3-1

【送水口の種類】
とてもおおまかには
Ⅰ壁埋設(埋込)型
Ⅱスタンド(自立)型
Ⅲアーケード型
に分けられます。

Ⅰ壁埋設(埋込型)

↑典型的な壁埋設型といえるであろう羽田空港の送水口。

↓これは壁埋設露出Y型。新宿。
古いタイプにYの根本が球形のものがあります。


↓壁埋設の中はこうなっています、という例。
プレートをつけずに縦に設置してしまうとこうなってしまうのです。巣鴨。
余談ですが巣鴨はわりとこういう力わざで設置した送水口が多いと思います。


プレートと言えば、古いものにはプレートが箱状になっているものがあります。

東京駅八重洲地下駐車場用の送水口。
派生型はいくつもありますが、壁埋設についてはひとまず終了。

送水口基本情報3-2

【送水口の種類】
とてもおおまかには
Ⅰ壁埋設(埋込)型
Ⅱスタンド(自立)型
Ⅲアーケード型
に分けられます。

Ⅱスタンド(自立)型
頭部やキャップの形状にいろいろなバリエーションはありますが、おおよそこの写真でおわかりいただけますでしょうか。壁埋設型と違い、防火対象物の地上部分に設置されます。八戸。

デザインとしてはこのように水平双口が一般的でしたが、このごろはできるだけコンパクトにするためか、垂直双口タイプが増えてきています。


こんな感じです。なんでこんな写真しかないかというと、
まあ、その、
あまり興味がない というか
綺麗すぎて、はい。
ちなみにこれは職員旅行先でかまぼこを買ったおみやげ屋さんの送水口です。
あまりにも美味しかったので撮りました。かまぼこが、です。

うっかりすると埋もれてしまっていることもありますが、スタンド型です。
自立していないかもしれませんが、そうなのです。ちなみにどちらも巣鴨。






送水口基本情報2


【送水口の設置方法】
さて、実際に設置する場合はどのようにすればよいのでしょうか。

送水口は接続(連絡)口が地盤面より50cm以上100cm以下になるように設置されます。
接続口は消防ポンプ車がホースを接続するところです。
ですから操作しやすい高さに設定されています。
   
接続口は二つ。双口形です。
大規模な火災の場合に対応できるよう、双口であることが決められています。
ただしスプリンクラー設備に送水するものについては例外もあります。
送水区域のスプリンクラーの数が4個以下なら単口形でもよいのです。

しかし、古いものではスプリンクラー用でなくても単口形のものがあります。

(放水口については、11階以上の部分に設ける放水口は、双口形とすることとなっています。)
   

いたずらされないように、接続口にはキャップをつけます。
現在製造されているものは金属に鎖がついているのが一般的ですが、アクリルの蓋がついている場合もあります。
金属キャップはそれ自体を外して操作しますが、アクリル蓋の場合はホースを繋ぐ際に破ります。従って蓋の裏側には十字の溝が彫られています。
余談ですが、アクリルの色は経験上透明赤が一番多いです。不透明赤は少し古いもので、数は多かったのでしょうが減る傾向にあります。赤の他は濃い青、黄緑、黄色、オレンジを見たことがあります。黄緑色はわりと新しい物件にも多く見られます。

古い物ではゴムの蓋もあります。これは赤しか見たことがありません。好きです。

また、送水口のそばには必ず「これが送水口である」という旨の表示を付ける、あるいは書き込むなどする必要があります。
また、赤ランプを付けたり、蛍光ラインを表示部分に加工したりします。夜間に、あるいは煙などで見えにくい場合でもその場所がすぐ分かるようにするためです。



送水口基本情報1

そもそも送水口とは何か。
定義としては、

送水口とは「連結送水管設備」の一部分を成すもので消防ポンプ自動車からの水の送り口となるものである。

という感じでしょうか。

【送水口の役割】
火事が起きた場合、どのように消火するかというと、先ずは消火器、消火栓、消防隊が来て消防車ということになっていくわけですが、消防車からの放水が届きにくいところもあります。
例えば高層階、例えば地下街、例えばアーケード。
そういった場所には建物の外など消防車が駐められる場所から、建物などの内部へ水を送り、内部で水を受け取って放水するという方法がとられます。
よく映画などで高層階にはしご車でがんがん放水しているシーンがありますが、全部が全部それではとんでもない水損が起こります。また届かない場所の方が多いでしょう。
このとき、水を送る場所が送水口なのです。

水を受け取る場所は放水口といいます。この付近には放水のためのホースや筒先が保管されています。
しかし、水を送る先は放水口だけではありません。
映画館やパビリオンなど、火事の熱を察知すると散水ヘッドから水が出て消火するシステムがあります。スプリンクラー設備です。ここに水を送るための送水口には、スプリンクラー用との標示があります。

送水口から放水口、あるいはスプリンクラー設備までをむすぶのが連結送水管設備です。

このシステムの設置対象は消防法施行令の29条に定められています。
・高層階の建物
 (地上階数7階以上)
 (階数5以上で述べ面積6000㎡以上)
・延べ面積1000㎡以上の地下街
・延長50m以上のアーケード
・その他道路の部分を含む防火対象物。

どれも消防車が入りにくいところです。高速道路のトンネル入口に設置されているのも見たことがあります。(写真はさすがに撮れませんでしたが。)車が動けなかったら消防車も入っていけないということでしょう。

あおもり紀行1 八戸編

父が津軽の人でした。
中学を出て東京に来て、洗濯屋さんに見習いに入りました。
母と結婚して自分のお店をもちましたがいつも心は津軽にあったようです。
毎年夏には車で青森に行きました。
当時まだ東北道は青森まで繋がっていなかったので岩手からが大変だったのを覚えています。
青森に、私が、そして父も行かなくなったのはいつからだったでしょう。
だんだんと仕事に追われ、体調を崩し、二度と足を踏み入れることのないまま永い眠りにつきました。
いつかもう一度行きたいと思っていた青森。
今年の夏にとうとう実現させました。
父を巡る旅路は、
・・・・・・・・・ひとまず置いておくとして、青森の送水口です。
先ずは八戸。
八戸と言えば朝市!・・・ということは八戸を訪れる直前に八戸出身の友達に聞いて知りました。
「“いさばのかっちゃ”と呼ばれるおばちゃんの言葉は俺にもわからん」と言われ、
ほうそんな人たちがいるのか、と。
いやいや私も小さい頃津軽弁の嵐にもまれたんだから、と
勇んで行ったらまったく何一つわからなかった朝市。
生きのいい魚や野菜だけでなく車まで売っていた朝市。
楽しい思い出でした・・・・・・。
そんな八戸で見つけた送水口。
壁埋込露出Y型、昭和60年ものです。
 
「定礎」をこのように一緒に設置してくれると設置年代がすぐわかるので助かります。
もちろん改修されたときに送水口を変えるということはままあることで、全面的にそれを信頼するわけにはいきませんが。
それはともかく正楷書体のような「送水口」の文字や丸プレートなど、ちょっと見昭和40年代もののような味わいです。ここの場合は設置壁面のみ最近改修が入ったのでしょう。送水口と定礎プレートが浮いてしまっているのが勿体ないところです。
続いてこれも壁埋込、露出Y型。古いものにはこのように接続口を球体から生やしたようなデザインのものがあり、見つけると嬉しくなります。
一般的な壁埋設角プレートの送水口で縦に二つならんでいるのは時折見かけますが、このタイプで縦に並んでいるのは珍しい。しかも上下でデザインが少しずつ違う。
鎖も違うのです。スプリンクラー標示の方は既に色が褪せているところとデザインを見るとそちらの方が古いような気もしますが、接地面や接続口は同じような感じ。まあ鎖部分はおそらくどちらも一度異なる時期に取り替えたのであろうとしてもいろいろと謎めいた物件ではあります。
そして勿論美しい。ずっと見ていても飽きない。こういう送水口が残っている八戸、いい町です。

壁埋設を二つ続けましたが、八戸はそれだけではありません。
キャップが歯車型のスタンド(自立)型。 


丸い頭部。標示はありませんが現役です。
鎖は送水口としては常軌を逸する長さで、なぜか足下に繋がっていました。
蛇足ですが、歯車キャップを見つけると上機嫌になります。
蛇足ですが、これを撮影したとき酔っぱらっていたので真っ黒な写真しか撮れていませんでした。よって周囲の観察結果を今ひとつ覚えておりません。残念です。 
ただ八戸のお酒は美味しかったです。しこたま飲みました。そちらは悔いなしです。

20121118

再設立理由

「送水口倶楽部」再設立理由
~「送水口は素敵だ」から「素敵な送水口を残しておきたい」へ~
昨日、このブログを立ち上げました。

この文章を書いている時点でまだ公開はしていませんが。

実はこの「腐蝕金属愛好会送水口倶楽部」は第二期になります。


第一期は1999年より2004年。
当時(今もですが)送水口のサイトがないことにふと気付き、
ないなら作るしかないなあ仕方ないなあと「ごく自然に」作ったサイトでした。
しかし、だんだんと仕事が忙しくなり、なし崩し的に閉鎖に至りました。

第一期は送水口全般への愛をひたすらに語り倒していた時代でした。
幸せな時代でした。いやプライベートはさておき対送水口としては。
綺麗だったり
かわいかったり
かっこよかったり
少し可哀想だったり
不思議な立地だったり
私がであったお気に入りの送水口をこれでもかこれでもかと紹介していました。

しかし長年送水口をみていると嫌でも気付いてしまうことがあります。
例えば好きな人のことはあまり分析的に解釈したくないと思うのです。
とはいえ気付いてしまったことは仕方ないし言いたくない訳でもない。
他のどなたかが言ってくれれば問題ないのですが検索しても殆どない。(※)

そうなると以前とは違う構成でサイトを作り直そうという気持ちになる。

具体的にどんなことを言いたくなったのかというと、次の三つです。

ひとつめ 送水口には、そのまちの来し方があらわれている。
ふたつめ 送水口はつくられた年代によって醸し出す雰囲気が異なる。

そして







みっつめ 昔つくられた多くの美しい送水口が少しずつ失われようとしている。








上の三つはまあ或る意味同じことを言っている側面もありますが、
まあそこはそれ写真とともに見ていただくことで成るほど確かに
そんなこともあるかと思って頂けるのではないかと考えています。

以前のサイトをご存じの方は
ああ管理人も歳を取ったなあとお感じになるかもしれません。
が、
いいのですそういうものです歳をとってもそのときなりに人生は楽しいです。
この年で道ばたに屈んで壁を撮っているひとなど客観的に見ても面白いです。


そんなわけでさあだんだん調子も戻ってまいりました。
以前のサイトをご存じの方も新たにいらしてくださった方も
本当にありがとうございます。これからも宜しくお願いいたします。

Aya



※ キムチさんが素敵なブログをつくっていらっしゃいました!
  知らずにいて大変もったいない日々を過ごしたと後悔しています。
  他の方が撮った送水口の写真をみる楽しみ、格別です。
  大好きリンクのところに貼らせていただいております。

20121117

渋川蓋祭り

フラップゲートと言えばアサヒ、アサヒと言えばフラップゲート。
と言い切ると語弊もありますが、フラップゲート界における初恋の相手がアサヒ様だったので仕方ありません。
さて、このアサヒという刻印の字体もいろいろあるのですが、これは新しいタイプ。
アルミ合金。腐蝕してないのですがいいのです。

これは渋川で見つけたものですが、ここは周囲から下水が集まってきているところでまさにフラップゲート祭り状態。見つけた私も大興奮、テンション上がります。

径もいろいろ。下の写真、左は300、中央は500、一番右は(上の写真のもの)250。
300と500の間にもかつて設置したのか、あるいは設置しようとしてやめたのか・・・・いずれにしろコンクリをいじった形跡があります。

そばには角形まで・・・・・。こちらはメーカー特定できませんでした。
この川沿いを散歩できるこのあたりの人は幸せだなあと思った休日でした。

ゆめのねずみのくにのゆめ



なんということのない、いかにも平成な送水口。
用途はスプリンクラー。それにしても至って平凡(失礼)です。
しかし何故あえて撮ってしまったかというとまあつまりあのTDSのだから。


TDSの場合はしかし全部こんなかというとそこは流石というか、アトラクション外壁に紛れ込むようにプレート式の送水口が設置されていたりもするのです。
こんな感じに。


しかし、というかだからこそ、
先ほどのうっかり感のある送水口には親近感がわいてしまった、というわけ。
 
そんなこんなでTDSの送水口でしたが、若い頃は、有名な場所の送水口はどのようなのか気になって仕方ない時期がありまして。
 長崎ハウステンボス。
 USJ。
 六本木ヒルズ。
 東京タワー。
 大江戸温泉物語。
行っただけで内部に入らない場合もあったり。
なるほど、とうなるものもあれば
こんなものか、と愕然とする場合もあり。そりゃまあそうです。


かつてはどちらかというと送水口の立地というか設置の在り方の面白さに目が向くことが多かったのですが、今は奇異なものよりも主に昭和、とくに30~40年代に造られた、いわば「年代物」にぐっときます。
この建物にはどんな送水口がついているのだろうという興味から、素敵な送水口があるとそのビルや周辺の土地の歴史を考える、というスタンスに移り変わってきているような気がします。
年を取ったと言えばそれまでですし、またどちらがいいということでもありませんが、今はそんな探索がとても楽しいです。

明朝体愛

文字幅が不安感を醸し出す明朝体の表示板。
 いや美しい。
 時を経た明朝体には言葉にできない味わいがある。ずっと見ていたくなる。
 明朝体と腐蝕した金属とはとても似合うと思います。


 そういえば中学校の美術の授業でレタリングをしました。
 しばらくの間わたしのノートには明朝体の文字が溢れました。
 隣席の男の子は机に明朝体で落書きしていました。
のぞいてみたら、「不知火守」。
 「なにそれ」と聞いたらドカベンに出てくるライバル選手だそうな。

 某アニメが一世風靡して以来、明朝体が或る種緊張感やら強迫観念をもまとった美しさがあるのは周知されたような気がしますが、やはり本当に古くにデザインされた明朝体というのは独特の説得力があります。
 送水口に刻まれた明朝体はそういう意味で味があります。
 そしてまた、左の送水口のプレートの丸ゴチは周囲の汚れが今ひとつそぐわないので、
 これはこれで不安をかきたてる感じになっているわけです。

埋め込まない型

こういう謎に満ちた物件をみるとあれこれ想像が広がります。



何らかの理由で送水口が必要になり、後から付けたのか?
にしては錆びている部分、随分年季が入っている。実は初めからあったということか。
いや、もともと外壁に埋め込まれる部分なので風雨に晒されれば劣化も早い。
後からだろうな。

いやしかし、後からこの部分に設置するのならばなにゆえプレートを付けるのか。
これを見たら誰でも落ち着かないこころもちになるのに。
まあ想像されるのは「送水口とわかりやすく知らせるため」だろう。
ということは、
①建て増し或いはこの部分以外の改築で送水口が新たに必要になった。
②埋込や埋設の手間を省くために地上に這わせた。
③査察の際にわかりにくいと指摘され、プレートとキャップ部を追加。
ということか。

もっと言うと、追加時かその周辺のタイミングで送水管部分のペンキ塗り直しが行われている。
しかし外壁部との接合面を送水口裏の支えとなる石の接合面と比べるとかなり新しい。
とは言えペンキ塗りはその後のようだ。
意外に目をかけられ、手入れが繰り返されている送水口かもしれない。
いや、考えなく設置してしまったせいであれこれと追加工事が必要となり、疎まれている送水口かも。



・・・・・送水口とめぐりあえる散歩は楽しいです。

ヨコハマ元町

カエラさんが水たまり飛びこえて笑い飛ばすのはロンドンですが、なんとなくそんな風情のあるまち元町。(そうかな)
そんな元町はじっこの送水口。
もともと壁があったと考えられますがどうでしょう。
花壇はあとから造ったような感じです。
型式自体はよくあるものですがプレート付きで花壇から生えているというのはかなり異様。

調べてみたら、もともとこの場所には総徳院というお寺があったそうで
ペリー艦隊ミシシッピ号の船員達を埋葬したのは総徳院の境内だとか(横浜市教育委員会)。
それを知ると、ほら、この残されたプレートが・・・・
いや、何にも見えません。残念。得てして現実はそういうものなのですね。


因みに裏側はこういう感じ。
プレートの裏側はあまり見られないだけにこのまま残して頂けると嬉しい一品です。